上高地2日目の朝を迎えました
今朝は、セットした目覚まし時計よりも早く目が覚めました。窓の外を見ると、朝霧に包まれた梓川。霧の合間から山々が見え隠れする幻想的な光景に誘われて、朝の散歩に出掛けたくなりました。
山の朝は少し肌寒くて、凛とした空気に包まれています。梓川の清らかな流れや、木々の葉が揺れる音、小鳥のさえずりなど、上高地の朝の魅力は想像以上。山ぎわの雲がゆっくり流れる風景を見ながら、大きく深呼吸して、新鮮な空気を全身に行き渡らせました。
朝食後、ホテルをチェックアウト。
今日の目的地は、いよいよ河童橋。そして明神池を目指します。
上高地のシンボル河童橋
ホテルから散策路を歩いて20分ほど。
ついに、写真で見たあの景色が目の前に現れました。
そうです、河童橋です!
梓川に架かる木製の吊り橋と雄大な穂高連峰の風景は「上高地」といえばイメージする風景。川底の石がひとつひとつ見える透明な梓川の流れや、天空にそびえる穂高連峰。やっと出合えた感動に浸りながら、山を眺めたり、写真を撮ったり。
威厳と風格をまとう山の雄姿を見上げていると、だれもが憧れる理由が分かったような気がしました。
河童橋の周辺は、ホテルやお土産屋さんが集まる上高地の中心地。少し朝の早い時間だったので他のお客さんも少なく、ゆっくり橋の上からの景色を堪能しました。夏休みや紅葉のシーズンは「上高地銀座」と言われるほどの賑わいを見せるのだそうです。
河童橋から梓川右岸を歩き始めると穂高岳や岳沢の風景が迫り、これから続く自然の風景に期待感が高まります。
20分ほど歩くと岳沢湿原が現れます。
1日目に見た田代湿原より小さな湿原ですが、湿原の上には展望デッキがあって、絶好の撮影ポイントになっています。正面に見える六百山と、立ち枯れの木、日差しを受けてキラキラ反射する湧水がつくり出す光景は幻想的で、今にも「もののけ姫」の“こだま”が出てきそうな雰囲気です。
明神池まで歩くのはキツい!という人も、この岳沢湿原までは20分ほどなので、ぜひおすすめしたいです!
荘厳な空気に包まれた明神池
岳沢湿原からさらに梓川右岸を進みます。
原生林の合間から梓川が見え隠れする木道や、熊笹が縁取る遊歩道を歩いて40分ほど、ついにゴールの明神池に到着です。
穂髙神社奥宮の境内にある明神池は、古くは「鏡池」とも言われ、池を縁取る緑や青い空が透明感あふれる水面に鏡のように映ります。早朝だと晴れていても雨が降っていても霧がかかりやすいところなのだそうで、私が訪れた日も水面にうっすらと霧がかかり、いっそう神秘的な雰囲気が漂っていました。
この圧倒的な存在感を前に、改めて自然の偉大さに気づかされた気持ちです。
訪れた日は私のほかに、ひと組のご夫婦だけだったので、幻想的な景色を十分に満喫できました。
神社の入り口にある「嘉門次小屋」は歴史を感じる趣きある山小屋で、「囲炉裏の間」は県の登録有形文化財にもなっています。疲れた方は、名物のイワナの塩焼きやおでんなどで、ひと休みするのがおすすめです。おいしいビールもありますよ。
絶景のテラスでホテルランチ
河童橋まで戻ってきたころにはお昼の時間になっていました。
「ぐぅ~~」お腹が空腹を訴えるころです。
上高地のランチは、バスターミナルにある上高地食堂や、上高地園内のホテルで食べることができます。
私が選んだのは河童橋のたもとにある「上高地ホテル白樺荘」のレストラン「ラ・ベルフォーレ」。穂高連峰を一望する気持ちの良いオープンテラスでした。
オーダーしたのは「信州牛ボロネーゼパスタ」。旨みのある信州牛を使った濃厚なソースがパスタとよく合い、おいしくいただきました。またお店イチ押しのデザート「ジャンボモンブラン」もぺロリと平らげてしまいました。
憧れの上高地の風景を目の前に、贅沢な時間を過ごすことができました。
1泊2日の旅の最後は、16時のバスの出発まで、お土産の買い物タイム。
2日間を振り返ってみると、思いきって上高地に来て本当に良かった。
結構歩きましたが、原生林や梓川など自然がつくるマイナスイオンや、温泉の癒し効果もあって、気持ちよく心身をリフレッシュできました。
またいつかね。 大好きな上高地…
最後の一言
バスの乗車時間が5時間は少し長いですが、マイカーでは行けない山岳リゾート「上高地」まで、乗り換えなしで直行できるのは便利で、個人的にはおすすめしたいです。
夜行便もあるので、日帰りでの計画もできますが、澄んだ星空や、早朝の幻想的な風景にも興味があったので、今回はゆっくりできる1泊2日の計画を立てました。
また、予約が簡単・便利な往復直行バスと宿泊のセットプランもあります。今回泊まったホテルの他にも、素敵な12施設が選べて、一部連泊プランもあるので、是非チェックしてみてください。