2019年8月2日 日帰り
コースタイム:7時間25分(休憩除く)
総歩行距離:10km 標高差:登り944m/下り944m
06:00 田代橋 → 06:15 焼岳登山口 → 8:35 焼岳小屋(休憩10分)→ 10:20 焼岳北峰(休憩60分) → 12:25 焼岳小屋(休憩10分)→ 14:10 焼岳登山口 → 14:40 上高地
※今回は上高地に宿泊し、夕方上高地バスターミナルよりバスに乗車する予定だったのでピストンコースとしました。他には上高地側では中の湯からアクセスできる新中の湯ルートがあり、こちらの方が短いコースタイムで登ることができます。
朝は早めに出発
ホテル出発はAM5:30。
この日の天気予報は午前中は晴れで午後から曇り、もしかすると夕立もあるかも?とのこと。当日は新宿行きの最終バス(16:15発)で東京へ戻る予定だったこともあり、早めに出発しました。
ちなみに、今回は焼岳登山口に比較的近いホテルに泊まりましたが、上高地内のどこに宿泊するかによって登山口までのアクセス時間が30分程度変わってきますので調整が必要です。
早朝の誰もいない上高地は本当に爽やか!靄のかかった梓川や静寂に包まれた森には神秘的な雰囲気が漂います。目指す焼岳山頂は少し雲に覆われていましたが、時々日差しも出てきて、晴天への期待も高まります。
焼岳上高地側登山口から登山道へ
梓川沿いを15分ほど歩くと「焼岳上高地側登山口」という看板があり、ここから登山道に入ります。
序盤は穏やかな傾斜の道が続きますが、しばらく行くと小さな梯子があり、だんだん険しい登りになってきます。仮設の橋や階段、鎖場など道の状況もバリエーションに富んでいますので、足元や周囲をしっかり見て、ストックを持っている場合は状況に応じて片手に纏めたりザックにしまって三点支持を確保したりしながら、落ち着いて進みましょう。
上高地はもともと標高が高いので真夏でも猛暑というほど気温は高くないですが、樹林帯は風がほとんど通らないため、とても暑く感じられます。しかも、やっと開けた場所に出たと思ったら今度は太陽が照り付けて暑い!夏山に登ってるなぁという実感が湧きます。
コース最大の難所を越え、焼岳小屋に到着
そして、登山口から1時間30~40分ほど進むと現れるのがこのコース最大の難所。3段続く長い梯子です。ここも両手でしっかりと梯子を掴み、落ち着いて登って行きましょう。さらに梯子の先には連続して鎖のついた岩場の急斜面が出てきますので、梯子を登り終わった後も気を抜かずクリアしていきます。
そして梯子を登りきると、焼岳を左手に見ながら一旦進行方向は右へ。そのまましばらく行くと焼岳小屋に到着します。今回のコースでトイレがあるのはここだけのため、トイレをお借りしてしばし休憩を取ります。ペットボトルの販売やヘルメットの無料貸し出しもありました。
ヘルメット装着。いよいよ岩稜帯へ!
小屋を越えるとすぐに、雄大な焼岳を眼前に望みながら歩く景色の良い道になります。
中尾峠まで来たあたりでヘルメットを装着しました。活火山である焼岳での防災の意味ももちろんありますが、思わぬ転倒での怪我のリスクなどに対しても、頭が守られるというのは俄然安心感が違います。また、この日は日差しがとても強かったのでハットも重ねてかぶりました。
さて、ここから先はいよいよ岩がゴロゴロの急斜面に入っていきます。所々でガスが噴出し、風に乗って硫黄の匂いが漂ってきて、活火山の雰囲気が増してきます。
振り返ると焼岳小屋が小さく見え、そのはるか向こう(写真右奥)に上高地が。たくさん歩いたなぁと実感します。
焼岳北峰に到着!
さらに急斜面を登り、中の湯ルートとの合流地点に出れば山頂まではあともうひとふん張りです!
岩に書かれた矢印や○印を目印に登っていきます。ここはストックは使わず、両手でしっかり岩を掴んで進みます。
そして焼岳山頂の標高柱が見えたらゴール!!少々雲が出てきてしまいましたが、ダイナミックな景色と大きな達成感に大満足の登山でした。
帰りは来た道と同じルートを下ります。
下山後は日帰り温泉を利用してさっぱり。お風呂で汗を流した後は、お土産を買って無事予定通りのバスで上高地を後にしました。素敵な夏の1日の思い出になりました。