その中でも大正池湖畔は上高地で最も空が開けている場所です。この大正池で株式会社ビクセンとのコラボレーションで「大正池ホテル×Vixen 星空案内人と楽しむ★星空ツアー」と題し、上高地の様々な星空をご覧いただくイベントを毎年開催しています。
今回は5月に行われた今年の第1回目に参加してきました。
当日の予定は食事時間が終わってから、ロビーラウンジで星空案内人によるお話があり、その後外に出て星空観測を行います。湖畔ではビクセンの天体望遠鏡で大正池から遙か遠くの星々を間近に見ることが出来ます。
星空案内人として我々を美しい星空へと導いてくれたのは、長野県阿智村の「日本一の星空ナイトツアー」のガイドやイベントプロデュースを経験された八巻さん。
専門的な座学といった難しい話ではなく、天体や星座に関するお話をわかりやすく、そして楽しく教えてくれます。この日は薄曇りの予報でしたが、急に晴れてきたのでラウンジでの解説を早々に切り上げ大正池湖畔に移動しました。
まず解説にもあがっていた「しし座」を実際に見てみます。
また、しし座の星デボネラとともに春の大三角を構成する、青白く輝くスピカとオレンジ色に輝くアークトゥルスも説明してくれました。
説明の最中に絶妙なタイミングで大きな流れ星、そして参加者からは歓声が・・・もうこれはエンタテインメントですね。
天体望遠鏡のコーナーでは解説にあった星々を拡大して見ることができ、星団などにも鏡胴を向けて見せてくれます。参加者のほぼ全員が望遠鏡の前に並び、普段見ることが出来ない高倍率での星の姿を楽しんで帰られました。
今回のイベントは満月から約6日経過した半月で夜おそくまで月が出てこないため、夜空は暗い状態のままで星の観賞ができました。月が出ると空が明るくなるため見える星の数が減ります。
また、春の天体では天の川が現れるのも遅いので今回イベント中には見ることが出来ませんでしたが、夏のイベントでは新月の日で最高のコンディションで見られるということです。
月は星空の観賞に影響する要因のひとつですが、月が無いほうが良いというわけではなく、月の明かりは穂高の山々を照らし、夜にしか見られない幻想的な山容を見せてくれます。月齢については当ホームページにおいてもトップページの天気の欄に掲載しています。
次回に開催される同イベントは満月の日に「月見」イベントとして開催されるとのことでそれはそれで楽しみです。
ちなみに我々取材スタッフはイベント後の深夜に外に出て、横たわる天の川を撮影しました。
月が出る前の束の間に、運良く雲が切れて天の川が肉眼でも確認できました。