水辺の鳥たち、森の木々に羽を休める小鳥たち|上高地の野鳥
自然の宝庫・上高地にはさまざまな野鳥が息づいています。春先には上高地に棲息するゴジュウカラやアカゲラなどがさえずり始め、ウグイスやキセキレイなどがやってきます。そしてキビタキやオオルリ・コマドリなどの夏鳥も加わります。秋にはショウビタキやツグミなどの冬鳥が見られるようになります。
梓川や大正池・田代池・明神池などの水辺では、オシドリやマガモなど比較的近くで観察することができます。
林の中に棲息する野鳥は小さくてなかなか見つけにくいですが、鳴き声で野鳥の存在を知ることができます。専門家であれば、鳴き声からある程度鳥の種類を判断できると思いますが、一般にはそれは至難の業です。
とりあえず、鳴き声のする方向を探してみましょう。春から夏にかけては野鳥の繁殖シーズンですので、木のてっぺんや低い枝の上などで鳴いていることも多いです。秋はエサとなる木の実が実る時期。食べ物の豊富な場所は野鳥も集まってくるので、見つけやすいと思います。
バードウォッチングには双眼鏡をもって出かけましょう。ポケットサイズの野鳥図鑑を携帯すれば、なお便利です。見つけた野鳥をすぐに確認することができます。自分なりの観察メモを書き留めたり、静かな林の中で鳥のさえずりをスマホなどに録音したりするのも楽しいですよ。
カメラは適した望遠レンズでないと思うように撮影できませんが、なかなか鳥の動きも早いので、図鑑に載っているような写真を撮影するのは結構難しいかもしれませんね…。
- ■上高地に一年を通して棲息している鳥(留鳥)
- ゴジュウカラ・アカゲラ・カワガラス・ホシガラス・キバシリ・コガラ・ヒガラ・マガモなど
- ■春と秋に国内の平地・山地を移動する鳥(漂鳥)
- ウグイス・キセキレイ・ルリビタキ・ノスリ・ヒヨドリ・メジロなど
- ■春になると繁殖のため南の国から渡来してくる鳥(夏鳥)
- キビタキ・コマドリ・オオルリ・イソシギ・カッコウなど
- ■秋になると越冬のためシベリアなどの寒い地域からくる鳥(冬鳥)
- オシドリ・ジョウビタキ・ツグミ・ミヤマホウジロなど
キビタキ(ヒタキ科)
広葉樹林を好む夏鳥で、ほぼスズメと同じくらいの大きさです。木の中間あたりの枝で、響き渡るような高らかな声で鳴いています。オスは、喉からお腹にかけてオレンジや黄色のグラデーションが綺麗です。対照的にメスは地味な色をしています。
マガモ(カモ科)
マガモは冬鳥ですが、上高地では年間を通じて生息しています。大正池・田代池・明神池などで優雅に水面を泳でいる姿をよく見かけます。オスの頭部は緑の光沢がある黒緑色で頸に白い輪があり、メスは全体に褐色でくちばしの周りが橙色です。
オシドリ(カモ科)
冬は暖かい地方で越冬し、春また上高地に渡来し繁殖します。オスの羽の色は複雑で鮮やかな色をしています。背中には銀杏の葉のような羽があります。メスは地味な灰褐色で目の周りが白くなっています。マガモ同様、上高地の水辺でよく見かけます。
ホシガラス(カラス科)
ハトより若干大きく、黒褐色の体に星のような白斑点が特徴です。オスメス同色で、ガァガァとしわがれた声で鳴きます。昆虫や針葉樹の種子などの雑食で、特にハイマツの実が好物ですが、上高地ではチョウセンゴヨウの実を代わりに食べているようです。